JR元町駅から約徒歩10分。阪神西元町駅から徒歩3分。西元町エリアの路面に、地域に根ざすアメリカンダイナーがあります。大きなガラス窓の向こうに温かな光が灯り、「LAUNDRY DINER」のネオンサインが静かに輝いています。

店内に入ると、右手に伸びるカウンター。その奥には、ガラス越しにコインランドリーが見えます。アメリカンな内装の中、軽快な音楽が流れ、洗濯物が静かに回り続けています。
「CBS Bubble LAUNDRY DINER」──コインランドリー×アメリカンダイナー。西元町の地にこの場所をつくり上げたのは、神戸でバーやイベントを手がけてきた店主のDoさんです。
一人暮らしの洗濯時間から生まれた店
この店の原点は、Doさん自身の一人暮らしの経験にあります。週に一度、コインランドリーに洗濯物を放り込み、終わるまでの1時間。近くで食事をしたり、公園を歩いたり、スマートフォンを眺めて時間をつぶしたり。
「映画でも流してくれたらいいのに。美味しいコーヒーでもあったらいいのに」
そんな素朴な感覚が、この場所の出発点でした。

大分から神戸へ──バーからの出発
1987年、大分県生まれ。大阪の本格創作和食店で3年ほど修行を積むも、「サラリーマンが合わなかった」と退職。自分で何かを始めたいという思いから、26歳で神戸に移住し、2016年、三宮でバーを開業します。
人とのつながりを大切にしながら、友達が友達を呼ぶような場所をつくり、音楽イベントの主催などを通じて、神戸の街に少しずつ居場所を広げていきました。

コロナ禍、新たな挑戦
バーという業態上、日々お酒を飲む生活が続いていました。このままの働き方でいいのか、ふと考えるようになった頃、新型コロナウイルスが世界を襲います。
もっと幅広い世代と関わりたい。お酒を飲まない人も、子どもも、お年寄りも。
そうした想いから、バーの営業はスタッフに任せながら、2022年9月、Cafe・Bar・Sentaku(洗濯)の頭文字を冠した「CBS Bubble」をオープンさせました。
「ちょっと広すぎた」220平米の余白
物件探しの中で紹介されたのが、西元町のこの場所。コインランドリーとイベント利用を考えると、ある程度の広さが必要でした。
Doさんは「正直、ちょっと広すぎたなとは思いました(笑)」と笑います。
結果的に、この220平米という余白が、今のCBS Bubble LAUNDRY DINERのかたちをつくっています。ダイナー、コインランドリー、イベントスペース。多様な機能を持つ場所として、この広さが活きています。

実食レポート──ボリューム満点のバーガーと自家製ジンジャーエール
2025年2月、CBS BubbleはCBS Bubble LAUNDRY DINERとして生まれ変わり、ハンバーガーを軸にした食の要素がより前面に出る形になりました。
ハンバーガーは、Doさんが以前から関わりのあった尼崎の名店、JACK’S PIZZA&BURGERSのハンバーガーを、フランチャイズという形で導入したもの。長年地域で支持されてきた味を、この場所の空気に合わせて提供しています。
この日いただいたのは、CBS Bubble LAUNDRY DINER限定の「CBSバーガー」。単品900円で、ポテトとソフトドリンクのセット(+450円)に、自家製ジンジャーエールへ変更(+200円)

実際に口にすると、見た目のボリュームとは裏腹に軽やか。パティとチーズの存在感はありつつも全体のバランスが良く、食後に重さが残りません。そのほかにも軽食やデザート、アルコール類が揃い、洗濯の合間にコーヒーだけ、乾燥機を回している間に軽く一杯、という使い方も自然に受け入れられています。
地域に根を張る──神戸・西元町での取り組み

SUNDAY IN THE PARK
2020年、コロナ禍で街からイベントが消えていく中、Doさんが立ち上げたのが、みなとのもり公園で開催するフリーフェス「SUNDAY IN THE PARK」です。
「イベントは全部中止になった。でも、外ならできるんじゃないかと思って」
最初は鬱憤を晴らすような気持ちもあったと笑いますが、人が集まる場を守り続けた意味は大きなものでした。
無理をしない続け方について、Doさんはこう話します。
「毎年じゃなくて、2年に一回でええやん。ベビーカーだった子が歩くようになっていたり、成長も見られるし」
2024年には3回目を開催し、2026年には4回目を予定。無料のフェスに5000〜6000人が集まり、飲食店やアパレル、DJ、子どものアートスペースまで、多様なカルチャーが交わる場になっています。
毎週月曜日の子ども食堂
CBS Bubble LAUNDRY DINERでは、毎週月曜日に子ども食堂を開いています。地域のお母さんに「いつも忙しいから助かる」と言ってもらえることが、Doさんの励みになっています。
2024年の能登半島地震では、Doさん自身が現地でボランティア活動を行いました。その際、人手が足りず、インスタグラムで手伝いを募ると、子ども食堂を通じて知り合った地域の保護者たちが自然と集まりました。
「お母さんたち、やっぱ野菜切るのめっちゃ早いですね」とDoさんは笑います。やっていてよかったなと、あらためて感じた瞬間だったそうです。
地域とのつながりが、非常時にも力を発揮しました。
週末はイベントスペースに
220平米の空間は、週末になると表情を変えます。
DJイベントやマルシェ、落語会、怪談会、ブレイクダンスのトーナメント、アート展示。ヴィッセル神戸の選手によるファンミーティングが行われることもあります。
洗濯をする人と、イベントを楽しむ人。それぞれが同じ空間で自然に共存しているのが、この店の日常です。

洗濯のサブスク──CBS LAUNDRY
「洗濯って、意外とやることが多い。そこを全部やります」
そんな発想から生まれたサービスが、洗濯代行の「CBS LAUNDRY」。2026年から本格始動を予定しているそうです。
集荷から洗濯→乾燥→たたみまでを行い、ご自宅まで返却する仕組みとのこと。洗濯にまつわる工程をすべて引き受けるサービスだといいます。
将来的には、高齢者向けの福祉支援や、日常を少し助ける「ギフト」のような使い方も視野に入れているようです。

地域にある、ちょっとおしゃれで入りやすい店
洗濯をする。食事をする。人と出会う。
Doさんが目指しているのは、地域にあるちょっとおしゃれで入りやすい店。おじいちゃんおばあちゃんから赤ちゃんまで、誰もが気軽に立ち寄れる場所です。
「人生は洗濯の連続だ。いい場所で、いい選択を」
CBS Bubble LAUNDRY DINERは、今日も神戸・西元町で、多世代の”遊び場”になっています。

CBS Bubble LAUNDRY DINER(シービーエス バブル ランドリー ダイナー)
- 📍 住所: 兵庫県神戸市中央区北長狭通7-3-11 坂下ビル1F
- 🚃 アクセス:
- JR神戸駅/JR元町駅より徒歩約10分
- 阪神 西元町駅より徒歩3分
- 阪急 西元町駅より徒歩5分
- ⏰ 営業時間(ダイナー):
- 月・水・木・日:11:00〜20:00
- 金・土:11:00〜23:00
- 🗓 定休日: 火曜日
- 🧺 ランドリー: 24時間利用可能
- 📱 Instagram: @cbsbubble_laundrydiner_kobe
※営業時間や定休日は変更になる場合があります。訪問前にInstagramでご確認ください。
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